文章を書くこと

小学生の頃 

作文を書くのが好きだった。

読書感想文は嫌いだったが、思い出や空想、自分の考えていることを文章にする事が好きだった。


中学生になり

国語の授業で、江國香織「デューク」のデューク視点の物語を書いた。

所謂二次創作だ。

ペンが止まらなかった。

何度も何度も原作を読み返し、登場人物が考えそうな事、言いそうな事、考えていても言わなそうな事を考えた。


高校生

、、、。

思い出せない。

レポートくらいだろうか。

文章を書くことから遠ざかった。



大学生になって

久しぶりに手紙を書く機会が増えた。

留学へ行く友人

卒業していく先輩

お世辞にも字が綺麗とは言いがたいこんな私が、それでも手紙を書きたいと思える人に出会った



現在

もっぱらエントリーシートに綴るくらいだ。

自分の考えや想いを文章に載せて届ける。

手紙に似ているかもしれない。

手紙よりもよっぽど人に読まれたくはないが。




文章を書くことが好きだ。

綺麗な文を書くことが好きだ。

良い事や深い事を綴るのではなく

綺麗な文を書きたい。


綺麗な文は

流れるように

サラサラ溢れる砂のように

止めどなく滞りなく

読み進めることができる文だ。


綺麗な文を書きたい。

けれど

綺麗な文は誰の心にも残らない。


アクシデントのない旅行のように

誰も死なないミステリー小説のように


ただただ時間が進むにつれ読み進められていく文章。

私の文は、誰の心にも残らない。